カワサキ・ゼファー750のカタログを残す。1ページ目
ひとつのこだわりがずべての機能に反映されていなければならないという使命。ゼファー750の走りを支えるのは空冷DOHCインライン4エンジン。最適な点火時期を設定し、燃費効率を向上するデジタル方式のイグナイター(D.C.I.S)を採用するとともに、φ32mmのCVKキャブレターにより優れたレスポンスを発揮しています。さらにオイルクーラーを装備することによって安定したエンジン性能を確保。単なるスペックでは表せない空冷ならではの味わい深い走りを生み出します。また、美しさへのこだわりは単にフォルムだけでなくエンジンにも貫かれています。例えばシリンダーフィンやエンジンカバー類にラウンドを持たせるとともに、キャブレターのカバーにもクロームメッキを施し、質感を向上。その他にもテールエンドにアルミダイカストカバーを取り付け、高級感あふれる仕上げを施した4-2-2構造のクロームメッキマフラーなど、ひとつひとつの匠の技がゼファーにしかない造形美を造り上げています。さらにジェネレーターとレギュレーターの容量を大きくし、電気系への信頼性を高めるとともに、バッテリーの充電性能を向上させるなど、性能と美しさの両立に加え、メンテナンス性にまでこだわって造られています。そして、現在欠かせないのが環境への配慮。排出ガス浄化システム「KLEEN」を搭載し、クリーンで静かなパワーユニットとしています。
安全性を支えるとともに、車体全体のシルエットを形造る重要なのがフレーム部分。ゼファー750には高剛性を誇るハイテンション鋼の前後一体式ダブルクレードルフレームを採用しています。このフレームはさまざまな方向からの荷重に対しても、均等に対応できるしなやかな性能を発揮。エンジン部分もしっかりと支え、美しい造形美を造り上げています。さらに日の字断面のアルミ製スイングアームを採用することで高剛性化と軽量化の両立を実現。チェーンアジャスターには調整が安易なエキセントリック方式を採用し、メンテナンスに配慮するとともに、リヤアクスルまわりの剛性アップも果たしています。またスイングアームピボットにはニードルローラーベアリングを使用。作動性の向上も達成しています。そして、快適な乗り心地を語る上で欠かせないのがサスペンション。インナーチューブ径41mmを誇るフロントフォークを採用し、フロントまわりの剛性を高めると同時に操縦安定性の向上に貢献しています。リヤにはリザーバー付きの窒素ガス封入式ショックユニットを採用。5段階プリロードアジャスターと4段階の伸側/圧側減衰力調整機構を併せ持つこのユニットは、状況に合わせて調整でき、長期の使用にも安定したクッション性能を発揮します。
スポーティーかつ心地よい走りを支えるために、フロントブレーキにはφ300mm(外径)×t4.5mmの大径ディスクプレートをデュアルで装備し、常に強力かつ安定した性動力を確保しました。ブレーキディスクには、過酷なブレーキングによる熱変形にもプレートがパッドに対して常に適正なポジションを維持するフローティングタイプを採用しています。またキャリパーには異径ツインボアピンスライドタイプを採用。カワサキ独自のハイμシンタードパッドとの組み合わせで優れたストッピングパワーを発揮します。その他にも、前後17インチホイールの採用により軽快でシャープな操縦性を実現。快適性や安全面にも匠の技が息づいています。
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